氏名 : 市野 晴之 (281567038)
所属 : 河口研究室
題目 : センサ値座標系変換による行動認識率への影響に関する研究
概要 :
本発表ではセンサ値を座標系変換することによる行動認識率への影響を発表する.
行動認識とは事前に収集したセンサ値を学習し,
行動別のパターンを識別して行動を分類, 認識する手法である.
そのため学習・認識に用いられるセンサ値は座標系が統一されていることが望ましい.
なぜなら同じ行動でも端末姿勢によって各軸の値が大きく変化するからである.
これに対処するためセンサ値のノルムが特徴量として利用されているが,
各軸の値が持つ特徴を利用することが望ましい.
そこで本研究では, 端末の加速度・角速度から端末姿勢を推定し,
それを用いてセンサ値を端末基準の座標系から世界座標系へ変換することでデータの補正を行う手法を提案する.
もし, 端末姿勢を考慮したセンサ値の座標系補正が可能になれば,
データ収集時のロバスト性向上が期待できる.
また補正されたデータを用いて認識率の評価実験を行った.
本実験では補正データを用いて機械学習を行い,
認識改善率を評価することで, 補正手法の有効性を検証した.
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