本発表では,観測データから支配方程式(常微分方程式)の未定パラメータを推定する手法について考える.
パラメータ推定は,ある種の評価関数を最小にするパラメータを求めることに帰着される.しかし,一般的に微分方程式の解は解析的に表現できず,そのために評価関数も陽的に表現することができない.このことから,微分方程式のパラメータ推定では莫大な数のパラメータ候補を試し,候補ごとに評価をする必要がある.
近年,パラメータの値の効率的な試行方法が提案され,注目されている.本発表では,この内容について説明し,現状の問題点および今後の課題について述べる.