氏名 : 加藤 訓章 (280167075)
所属 : 金田研究室
題目 : 非静力学メソスケールモデルの高速化
概要 :
近年の計算機性能の飛躍的な向上により、気象現象の理解と予測のために数値流体シミュレーションの利用が活発になった。
そして、より高分解能な計算が可能になったために、メソスケール(1〜1000Km程度のスケール)でのモデルが注目を集めるようになり、非静力学・圧縮性流体での数値計算が行われるようになってきた。
そのため、優れたメソ数値モデル開発のための提案として、「急峻な地形での非静力学モデル比較実験」が里村氏(京大・理)らによって提案され、我々の研究室でも過去にその条件下で実験が行われた。また、気象庁でも多目的非静力学メソスケールモデルが開発されており、メソスケール現象の機構解明が進んできている。
しかし、これらの解析を行う場合、圧力項の計算に時間がかかることも知られている
そこで、高精度の計算法として結合コンパクト差分法に注目した。このスキームはChuとFanによって提案され、2次精度中心差分に比べ高精度であるため、格子点数を減らすことができ、圧力項の計算を高速化出来ると考えられる。
本研究では気象庁開発の多目的非静力学モデルに対して結合コンパクト差分法を適用することを考える。
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